空を見上げると、口開いちゃう

空の写真をちょこちょこ上げてます

入社面接

今週のお題「試験の思い出」

 

入社面接の思い出です。

 

面接なんて大学入試の時以来で、面接前の私は緊張で体がちがち、頭ぐるぐるでした。

 

部屋の前で待機している段階では、もう今更質問対策しても仕方がないわけで、

「入る前に部屋のドアをノックする」「お座りくださいと言われたら座る」の二点だけ、基本中の基本のこれだけは忘れないようにしようと、何度も頭に叩き込んで、名前が呼ばれるのを待っておりました。

 

名前が呼ばれ、「はいぃっっ!」と裏返り気味の声で返事をしてドアの前に立ちます。『ノックする!』と心の中で繰り返し、二回ノックをしてから部屋に入りました。

『一個目クリア!』

 

面接官は3人。皆さん、なかなかのこわもてでございます。

椅子の横に立ち、真ん中の面接官の方に「どうぞお座りください」と言われてから座ります。『よしよし、二個目もOK!』

 

実際はここからが本番。いろいろと質問が飛んできます。

想定内の質問も、想定外の質問もありましたが、思ったよりうまく答えられている感じで、面接官の方々も笑顔でうなずいてくれ和気あいあいとした雰囲気です。『いい感触かな?』とは思いましたが、真ん中の方がどうしても硬い表情を崩してくれないのが、やや気になりながら面接は進みました。

 

そうこうしているうちに持ち時間が終わり、面接官から「お疲れさまでした」の声がかかりました。

椅子から立ち上がり、「ありがとうございました。」のあいさつと共にドアへ向かいます。

 

『多分大丈夫かな~、でも真ん中の人がなぁ~』なんて思いながらドアの前に立って部屋から出ようとしたその時。

 

 

 「コンコン」

 

 

 『コンコン?』

 

 

そう、私、何を思ったか、出口のドアをノックしてしまったのです!

 

これだけは守ろうと頭に叩き込んだ「部屋の前でノックする」の決め事が、退室の際にも発動してしまったのです!

 

「あっ、ノックしちゃっ。。。。!!」と慌てる私の背中から

「わははははは!」と笑い声が聞こえてきました。

 

振り向くと、あの表情を崩さなかった真ん中の面接官が笑ってくれているではないですか!

ついに、ついにやったじゃん、おれ!

いやそんなわけないわ!!

 

『なんてことをしてしまったんだ』と呆然としながら家路についた、あの日の夕景が思い出されます。

 

そんな会社で働いて、はや20年。

やさしい面接官の方々と職場に心より感謝申し上げます😭

 

 

P.S. 職場からの夕景を添えて。

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